終業式の後のホームルーム、私はいつも言うことがあります。それは「死ぬなよ」という言葉。もちろんこれは、夏休み中は浮かれた気分になりがちなので、事故や誘惑にはくれぐれも気を付けなさい、という意味です。
さて、日本は教育後進国なので、科学的根拠よりも美談が好きな大人が数多くいます。そこでこんなことが起きます。
【陸上】小6、中3が国立競技場に! ゴールデンGPライジングスター陸上開催(月刊陸上競技) - Yahoo!ニュース
日本陸連は「国立競技場で明るく元気に競技することで、自身を成長させる舞台になると信じております」とコメント。
まぁ、明るく元気に競技した後に、新型コロナに感染しなければいいんですけどね。というか、何のためにオリンピックなどの大規模な大会が中止になったのか忘れちゃった大人が多過ぎます。仮に感染したり、後遺症が残ったり、死亡したりした時に、マスコミがそれらをどんな美談にするか楽しみではあります。
スポーツの素晴らしさは、どんなことであれ美談になることです。(もちろん嫌味です。)
さて、そんなことを思っていると翌日にはこれです。
京都の中学校 部活動で新型コロナのクラスター 練習試合相手にも広がる - ライブドアニュース
京都市教委は7月31日、市立中学校で女子生徒6人が新型コロナウイルスに相次いで感染し、うち5人が同じ部活動に所属しており、クラスター(感染者集団)が発生したと発表した。この中学校と練習試合をした他の2校でも女子生徒各1人の感染が確認され、一連の感染者は計8人となっている。
もう、ここまで来ると、部活動顧問が面白がって感染拡大に加担しているとしか思えません。
部活動にはかねてから問題になっている「同調圧力」があり、簡単に休める雰囲気ではないところもまだ少なからず残っているのでしょう。そして学校行事(教育課程内)が次々と中止になっているのに、どうして部活動(教育課程外)をやろうという気持ちになるのか、私には理解できません。「脳筋」というスポーツ馬鹿を揶揄する言葉がありますが(スポーツ馬鹿、も揶揄か)、まさに部活のみならず練習試合を企画した顧問教師の脳ミソは本当に動いているのでしょうか。
そもそも練習試合なんて市区町村を越えて入り乱れることも多いわけですから、確実に感染リスクは高まるなんて、小学生でも分かりそうなものです。無分別な大人(脳筋部活動顧問)が無分別な子どもを集めて行うのです。劇場や「夜の街」どころではないクラスターになることは、誰にでも予想は付きそうなものです。
と言うかですね…部活の顧問にせよ、日本陸連にせよ、高体連、高野連、吹奏楽連盟(?)などの団体は、あえてクラスターを発生させる実験を行っているようにしか見えないのですが。