部活動の問題は色々あれど、手当が出ないのは大きいですね。
大の大人を長時間拘束しておきながら、子どもの小遣いみたいな手当しか出ないのですから、馬鹿にしているとしか思えません。
そう言えば、かつては土休日の部活動に関する手当は無かったと聞きました。そこでググってみるとこんなものを発見しました。早稲田大学の中澤篤史先生の論文です。
PDFの6ページ目にまさに変遷が出ているのですが、もう…馬鹿じゃないのかと思うような少なさ。地域差はあるにせよ、何故この額で引き受けたのか本当に理解出来ません。
というより、この額(タダ)で引き受けてしまっていたから、教員はタダ働きさせても平気なんだよね、という発想を財務省なり保護者なりが持ってしまったのでしょうね。土日働いても3千円ぽっちなのも、出す側にしてみれば「3千円も出してやっている」という発想なのでしょう。
本当にこのままだと、教員は色々な意味で搾り取られてしまいます。
大事なのは「ペイされない仕事は引き受けない」という意思を持つことではないかと思います。何でもかんでも学校や教員に押し付ければいいという考えは間違えています。
もちろん、部活なんてのは突き詰めれば単なるお遊びなのですが、そのお遊びのために教員が勤務時間外に貼り付いたり、休日をツブしたり、大会という名の遊び人の集まりに公費で出張したり、その上に本来の仕事である授業をツブしたり(なのに授業時間数カウントされるという謎)するなんてのはオカシイということです。
ツブすべきなのは教員や生徒の時間ではなく、部活動の存在そのものということ。