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選手は顧問(監督)の何なのか? --- 鉄剤注射について

強いチームを、強い選手を作りたい。大会で好成績を上げたい。

これはスポーツ(のみならず)を指導する人が多少なりとも頭をかすめることだろう。
しかし、度が過ぎると…生徒のみならず、指導者の人生も狂うことを忘れてはならないということ。

(私の記憶では)古くはベン・ジョンソンが興奮剤を投与した例や、中国陸上チームの「冬虫夏草」の服用の問題があった。

まさか、21世紀の日本でもこんな行為が行われているとは!
先日、読売新聞が報じた「高校女子駅伝の選手への鉄剤注射」の問題。
鉄剤を注射すると記録が飛躍的に伸びるのだそうだ。

女子は月経などもあり、それが重い生徒が鉄剤を使うのは分かる。私の配偶者も貧血気味なので飲んでいる。
競技をすれば、栄養を人より多く消費するわけだから、その分栄養を摂取しなければならない。これも分かる。
しかし多くは「錠剤(経口投与)」で間に合うとのこと。
注射をしなければならないのは、余程のことであることも記事にはある。

確かに風邪の症状でもかなりヤバい(重い)ものは点滴を行う。
小一時間の点滴でかなり早期に回復することは、私を含め多くの人が経験して知っていると思う。
もっともあれはビタミンだったりするので、過剰摂取でも尿として排出されてしまうが。

ところが鉄剤の場合はそうはいかない。何故なら過剰投与は肝臓にダメージを与えるからだ。
記事には高校時代、週一で顧問に連れられて鉄剤注射を打ったという経験も掲載されていた。
高校卒業後は疲れやすく、記録も伸びなくなったとのこと。確実に肝臓に負担を掛けている
中には中学から打たれているという声もあり、問題は深刻だと考える。
鉄剤は禁止薬物ではないが(そもそも薬物でもない)、過剰投与によって人体に影響を及ぼすならば、やっていることはドーピングと何ら変わりはない。

こういうことを是とする監督(顧問)は選手(生徒)を一体何だと思っているのだろう?
闘鶏や闘犬などと同じようなものと思っていないだろうか?
自らの名声のために選手(生徒)を使い潰し、卒業したら文字通り「さようなら」なのだろう。

日本陸上連盟は検査結果の公表を求めた。注射をすれば血液検査の数値が異常値になるからだ。
多くがこの動きに賛同しているようだが、何人か渋っているものがいるようだ。
その渋っている指導者、記者に実名を出してその理由を言うといいと思う。
本当に選手(生徒)の人生を考えるならば、堂々と言えると思う。

最後に、熱意だか何だかにほだされた医師にもその責任は負ってもらいたい。
あなたの仕事は何ですか?と問いたい。