朝、寝ぼけ眼でTwitterを開いたら、目を疑うような記事が飛び込んできました。
北海道 351人感染 "38人クラスター"全国高校アイスホッケー大会 専門家が問題点を指摘（北海道ニュースUHB） - Yahoo!ニュース
大規模なものとしては、苫小牧市内で8月3～8日に開催された全国高校アイスホッケー大会で、全国から26チーム、約1000人が参加しましたが8月11日現在、38人の感染が確認されています。
埼玉県のチームは30人で来道しましたが、うち29人が陽性となっています。その他の高校でも体調不良を訴える人がいるとの報告もあります。
塚本教授は「埼玉のチームで4人の感染が判明した後、体調不良の人がいたにもかかわらず、対戦相手に体調不良者がいなかったということで、そのまま大会を続行したことが一番の問題点。PCR検査も発覚した段階では行わなかったということです。30人中29人が感染ということは、おそらく感染力が高いデルタ株だと思いますが、今後は、大会で感染者が出てからの対応について、部活動も含めて考える必要があります…」と大会で問題を指摘しています。
もう、言葉が出ません。北海道と言えども真夏にアイスホッケーの大会をやっている辺りが頭悪いんじゃないの？というのは置いておいて、アイスホッケーということは他のインドアスポーツに比べて換気の面ではどうなのだろうという疑問が湧きます。その上で、ほぼ全員が陽性だったというのは、どういう健康管理を行っていたのか（それとも行ったフリだったのか）責任追及は免れないでしょう。
特に、埼玉県は緊急事態宣言が発令されています。そこから出向いているわけですから、当然健康管理は厳重に行うべきでしょう。このチームはそれを怠ったと言われても仕方がありません。
ちなみに朝刊を確認しましたが、この記事は一切出ていません。全国選抜と言えどもインターハイとは違いますから、元々扱いは小さな大会なのでしょう。また、８日に終わっていますから北海道だけで話題になっていたのかも知れません。しかしこれはしっかりと記事にして欲しいです。
続報ではこの大会で９３名の陽性者（本ブログ投稿時点）が確認され、大規模クラスターが発生しているとのこと。感染力が強いデルタ株が蔓延している所に１０００人規模が参加をしているのですから、こうなることは誰もが予想できたはずです。
さらに、
【甲子園】東北学院の選手１人がＰＣＲ検査で陽性 ほかに陽性者はなし（スポーツ報知） - Yahoo!ニュース
第１０３回全国高校野球選手権大会（甲子園）の大会本部は１４日、東北学院（宮城）の選手１人がＰＣＲ検査で陽性判定が出たと発表した。１３日に発熱し、同日夜とこの日朝の２回、ＰＣＲ検査を行い、ともに陽性だった。
見出しでは「ほかに陽性者はなし」とありますが、それは「今のところは」ですよね。
作新学院の２選手らが体調不良で開会式欠席（サンケイスポーツ） - Yahoo!ニュース
作新学院では大会前の５日に部員３人が新型コロナウイルスの陽性者として確認されていた。日本高野連などが定めるガイドラインで集団感染ではなく個別感染と判断されたため、今大会への出場が認められていた。
これが何故「個別感染」とされたかはともかく、集団だろうが個別だろうがウイルスにとっては関係なく、結果として甲子園球場およびその周辺の宿泊施設を利用する全国から集まった関係者がそれなりに長期間にわたって生活を共にするという状態にあるわけですよね。まさに五輪の選手村と同じような状況があるわけです。
ちなみに北海道でクラスターを起こした学校のある埼玉県では、県立学校に対して部活動に関して次のような要請を行っています。
- 活動は週４日以内
- 県外での活動および泊を伴う活動は禁止 ※全国大会やコンクールに参加する場合を除く
これらは県立学校に適用されているので、私立は関係ありません。来週以降により強い要請が行われるようですが、おそらく「お願い」程度になるでしょう。つまり、部活に関して、緊急事態宣言なんてザルなわけです。
一番良いのは高｛体・野・文｝連を廃止し、インターハイや甲子園大会を消滅させること。そして各競技連盟は学校をアテにした大会を全て廃止することです。しかし、これには結構難があるのは、現在までどうにもなってこなかったことを考えると、実現には時間がかかりそうです。
インフルエンザに対するタミフルのような医薬品が開発されていない以上、やはり自分の身は自分で守るしかなさそうです。したがって、どんな非難を浴びようと部活をやらない、大会には参加しないのが肝心かと思います。
