あの先生のところで指導を受ければ、全国も夢ではない。
運動部・文化部に関わらず、いわゆる「名将」と呼ばれる人がいます。例えばこういう人。
バレー部顧問再逮捕 至近からボール投げた疑い 松戸署 | 千葉日報オンライン
顧問を務めていたバレーボール部の部活動中に女子部員にボールを投げつけ負傷させたとされる事件で、松戸署は19日、昨年にも同じ部員にボールを投げつけたとして、暴行の疑いで東京都港区南青山5、県立松戸高校教諭、国安鉄太郎容疑者(51)を再逮捕した。
再逮捕容疑は昨年12月26日午後2時35分ごろ、東京都内にある大学の体育館で練習中、女子部員の顔面にバレーボールを複数回投げつける暴行をした疑い。
住所まで晒されてしまいましたね。南青山、一等地ですよ。ちなみに学校のバレーボール部のコーナー、2019年で更新が止まっている「こと」になっています。消したんですかね?
至近距離からボールを顔面に 高校女子バレー「名将」を2回目逮捕 常習的“体罰” 警察が動いたワケ
(前略)千葉県警松戸警察署の調べによると、今年5月、高校の体育館での朝練中に、プレーでのミスに憤慨。至近距離から、女子部員の顔面めがけて、ボールを複数回投げつけたという。
選手(生徒)は監督のロボットかよ。
国安容疑者を知る元生徒は、取材に対して、「生徒指導で校則などを違反して言うことの聞かない人がいると、大声で怒鳴り、生徒の前で机やイスを蹴るなど物に当たることもよくあった」と話した。
これはどちらかというとチンピラまがいの生徒の方だぞ。つまりこの教員(?)は言葉で生徒を説得できないのです。「教諭」を名乗る資格は無い。
千葉県教育委員会は、今回の体罰について、国安容疑者を戒告処分とした。容疑者本人は、県教委の聞き取りに対して「体罰の認識が甘く、反省している」と話したという。一方で、県警の調べに対しては、容疑を一部否認している。
県教委の聞き取りには反省している態度を取っている。戒告にしか出来ないと分かっているのか。懲戒免職にすると私学に引き抜かれると県教委が思っている、と考えているのでしょうか。
その証拠(?)に警察に対しては一部否認、これって警察で教委も立ち合いで一緒に調べた方が良くありませんか?
それにしても往生際が悪いですね。彼のような人間を尊敬している人は、こういう人のことをスポーツマンと呼ぶのでしょうか?
さて、本業ではない部活動でなまじ成果を出してしまうと、周囲からチヤホヤされます。そしてそれが続くと「名将」と呼ばれる土壌が出来上がります。すると
県教委「我が県で県立にも関わらず成果を出してくれる有用な人材である。」
校長「我が校を全国区にしてくれる有能な教員。」
中学の指導者「あの先生に任せれば安心。」
保護者(&生徒)「うちの子を全国に通用する選手に育ててくれるスゴイ先生。」
同業者「この先生の指導はすごい。」
ここまで来れば、たとえ生徒の一人や二人、血祭りに上げたって誰も文句はいいません。(実際に、出血だってしているでしょう。)おそらく公益通報制度なんて役に立っていなかったはずです。だって、県ぐるみで彼を守ろうとする土壌が出来上がっているのですから、「名将」が作り上げたある種の利権は手放したくないわけです。
運動部も文化部も、そしてもちろん外部の習い事も含めてですが、大人が子供をダシにし始めたら終了です。スポーツも文化活動も「楽しむ」という原点を忘れた時にこのような事件が起きるということですね。つまりいずれにせよ、子どもの楽しみに「名将」は不要だということです。まず、公益財団法人日本バレーボール協会や公益財団法人 全国高等学校体育連盟 、千葉県高等学校体育連盟が動くかどうか。もっとも千葉県は市立も含めて部活狂が多い土地柄だから屁とも思っていない気もしますがね。