昨日8/5に三重県の教育委員会が以下のような通知を出したことが一部で話題になりました。画期的!よくやった三重県!こんなのは文科省が出すべきだろ!との意見もSNS上で見られました。
三重県教育委員会では、他県で、中学生の死亡事案(熱中症疑い)が発生したことを受け、学校教育活動における熱中症事故防止について以下のとおり徹底することとしました。
1 暑さ指数(WBGT)に基づいた対応
(1)活動場所の暑さ指数(WBGT)が31°C以上の場合
⇒「運動は中止する」
(2)活動場所の暑さ指数(WBGT)が28°C以上31°C未満の場合
⇒「熱中症の危険性が高いため、激しい運動や体温が上昇しやすい運動は避け、必要に応じて運動は中止する」
確かに、今までの各通知と異なり「原則」の文字がありません。しかし(3)が残念です。
(3)部活動における各種大会への参加
⇒「大会主催者の指示に従う」
つまり、高野連・高体連がやると言ったら何も言えないってことですよね。つまり「言いなり」。そんな中、部活動問題のラスボスと言える、夏の甲子園大会が始まってしまいました。こんなことは例年言われていますね。さすが東スポです。
【甲子園】説得力がない? NHKの中継「熱中症警戒アラート 兵庫」テロップの横で負傷者続出(東スポWEB) - Yahoo!ニュース
ハッキリ言ってクーリングタイムがなんぼのもんじゃいい?って思うわけです。そうこうしているうちに、初日の試合が始まりますが…
夏の甲子園 激闘の開幕戦3選手が足つり交代 監督、選手は酷暑対策クーリングタイムに感謝「サウナみたいに真っ赤で」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
開幕戦では史上初のタイブレークの激闘。酷暑の中、両チームから計3選手が負傷交代したが、勝った土浦日大・小菅監督は「クーリングタイムが助かります」と、今大会から導入された暑さ対策に感謝した。
(中略)
六回には土浦日大の中堅手・香取が守備を終えたところでうずくまり、グラウンド上に倒れ込んだ。その後、歩くことができずに担架で運ばれた。小菅監督は「足がつった。けいれんです。つりぐせもあるので」と説明した。藤本には香取から「あとは頼んだ」と言葉もあったという。
この試合では上田西・黒岩、中村の両外野手も足がつり途中交代となった。
表面温度が45℃とかおかしいでしょ?
普段暑い中、練習しまくっているのに1試合で3人足が攣るとか「つりぐせ」とか言っている場合ではないでしょ。監督と言えども所詮は他人事だと感じます。クーリングタイムを感謝とかこいている場合ではない。
野球応援だと吹奏楽が呼ばれたりします。ただ、本当にガチの吹奏楽部は絶対にこういう舞台には立ちません。なぜなら
甲子園出場校の吹奏楽部顧問たちが酷暑に悲鳴「今夏は鉄板で目玉焼きを作れるか実験する」(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース
(前略)主役は球児たちなので、あまり意見をするつもりはないのですが……。応援席がどれだけ暑いか、鉄板を持って行き、太陽光で目玉焼きが作れるか実験しようと思っています(笑)。もちろん、焼け上がらなくても卵は無駄にせず、食べますよ」
(中略)
暑さもですが、楽器のダメージも凄まじい。直射日光を受けると、木管楽器は割れてしまうんです。ウチは県立高で甲子園常連校じゃないから、外で使える楽器を持っていない。外での楽器の取り扱いにも注意したいです。(続く)
もうね、吹奏楽が本当に好きなら、応援なんて断るべきなんです。だって、楽器が傷んだり壊れても、野球部の連中は責任取らないでしょ?そんな連中のために出向く必要はないんです。そんな環境でも行きたいのなら止めないですが、分かってて行くなら少なくとも楽器を大切にする人の姿勢ではない気がしますよ。
というわけで、夏の甲子園はダレトク?な大会なのが分かります。阪神球団と高野連、あとは朝日新聞社は力を合わせてドームに改修すべきです。特に高野連と朝日は今まで甲子園の残酷ショーで散々儲けているわけですから、還元した方がいいです。あとは「甲子園はこうでなくちゃ!」とエアコンの効いた部屋で左うちわの老人諸君も同罪ですから、しっかり年金を寄付して甲子園球場のドーム化に貢献してください。どこかに名前くらい彫ってもらえば墓碑銘代わりにはなるのではないでしょうか。