新聞を読んでいると、年末年始にかけての学生スポーツの記事や広告が目立ってきます。各競技団体と各校種の体育連盟がその「首謀者」です。学校が絡んでいるので、当然教員たちが年末年始の休業日にも関わらず駆り出されることもあるのだとか。
そもそも、全国大会を廃止すると教員の多忙化は抑えられるのでしょうか。答えはNOだと考えています。
もし、全国大会を頂点とした大会がなくなったとして、部活をしていないと生きていけないBDK(部活だけ教員)たちは新たな大会を創ることでしょう。そんな大会に興味がなくても生徒はSNS等を通じて学校間で簡単につながっているはずです。すると、「他校は大会に出るのに、うちの学校の顧問は出ようとしない。」と思う生徒がいてもおかしくはないのです。生徒だけではありません。同じように思う保護者がいないとも限らないのです。かくして大会に前向きではないのにも関わらず、「やれやれ…」と嫌々大会にエントリーするような事態になりかねません。
つまり、全国大会をツブしたところで、他の穴から大会がひょっこり顔を出すのは目に見えています。ではどうしたら良いか?
学校から部活動を一掃するしかありません。どうしてもやりたければ学校の外でやりましょう。幸い、そんなBDKのために兼業許可のことも考えてくれているようですしね。
地方だったりすると、結局1か所に生徒も大人も集まって大会なんて出来なくなるかも知れませんが、それはそれでいいのではないでしょうか。学校の外に出ていった(元)部活動は学校とは何の関係もないのですから、好きにしてください、って感じです。