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学校の部活動指導の丸抱えはすでに「時代遅れ」!一刻も早く地域に移しましょう!!

#部活動 と調査書

受験シーズンです。県によっては高校入試も終わったに聞いております。
私は高校で働いているので、何となく中学生とその保護者が調査書(一般的に内申書と呼ばれているもの)がとてつもなく大きな存在だというのは肌で感じております。
もちろん入学者選抜に関する事柄について、公開されているもの以外のことはトップシークレットなので言えません。
これをどんな形であれ知られることがあったら、間違いなくクビです。

さて、部活に取り組んでいる生徒の層には大きく分けて2つあります。
(この分け方はかなりザックリです。)
1)親子共々とにかく幼少の頃から部活に関することしか考えていない、いわゆる「○○馬鹿」に該当するグループ。
2)部活はしっかりやるけれど、将来したいことは別にあるので本業は本業と弁えているグループ。
もちろん厄介なのは前者です。何が厄介か?それはこの手の連中はそもそも勉強しようなどとこれっぽっちも考えていないことです。

おそらくは(推測)中学時代もロクすっぽ勉強せずに来たのだろうことが、言葉の端々に散見されます。
そして、それなりの成績(もちろん部活で)を出していたのでしょう。(いちいち調査書を見ていないので分からないが)
しかし中学までと違いのは、高校では欠点&留年制度があるのです。
学期や年度の最後になって、こういう馬鹿は泣きついてきます。
もちろん私はそういう「泣き」に対する抵抗力はガッチリついているので、顔色一つ変えずに赤点を申し渡します(微笑)

そうすると「自分の顧問がかばってくれるかも」と思う人もいるかも知れません。
でも私にとって部活の顧問など恐れる対象ではありません。
何故なら教科の成績はあくまで教科担当者に委ねられているからです。

かつて(まだ20代の時)私は成績会議(中学校にもあるのかな?)にて赤点を付けた生徒についてこんなことを言われました。
「この子は部活も頑張っているのだから、そういう所も見て総合的に判断して下さい。」と。

何を言っているかしばらく分かりませんでしたが、言い返しました。
「だったら、部活やってる全生徒の所見を各教科担当者に配布して下さい。
 それにそうなると部活やっていない生徒はいわゆる『総合評価』がないから、相対的に成績は低くなるんですか?
 教科(担当者)の判断が部活で歪められるのは心外です。
 だったらあなた(=体育教員)が私の代わりに英語を教え、評価をして下さい。」
相手は黙った。

部活を一生懸命にやったって、それが将来を保証するものではありません。
プロを目指しているのかも知れませんが、
1)そもそもプロスポーツってどれだけあるの?実業団はプロじゃないよ。
2)プロになったって稼げるの?トップから下っ端まで差はかなりあるのでは?
3)プロって何年やるつもり?セカンドキャリアって知ってる?
私は教え子にJリーガー(現在もトップチームに所属)が2名いますが、彼らは部活には所属していませんでした。
部活に交じってやっていたかも知れませんが、登録はユースでした。
教員が片手間(人によっては教員が片手間の場合もあるが…)でそこまでのことは出来ません。

だからもし中学生やその保護者が読んでいるのなら言いたいのは
1)本当にスポーツなり芸術で一流を目指すなら、部活に期待しないこと。(特に公立は人事異動がある)
2)中学3年間で勉強もせずに頑張った部活動かも知れないが、調査書での扱いは大したものではない。
  大したものにならないのに、義務教育内容の勉強時間を削るのはハッキリ言って馬鹿以外の何物でもない

もっとも、将来読み書きもロクに出来ない人間だと思われたいのなら引き止めません。
しかし保護者の方、「せめて高校くらい」というのは止めて頂きたい。極めて失礼です。
そういうことを言っている保護者の子供は、高校どころか読み書きソロバン能力ですら正直怪しいのですから。
もし、それでも「最低限の勉強よりも部活」とお考えの保護者の方は「この子にしてこの親あり」と思われる覚悟をしていただきたい。