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学校の部活動指導の丸抱えはすでに「時代遅れ」!一刻も早く地域に移しましょう!!

駄目なスポ少

私の実家のある街はサッカーが盛んである。
小学校の途中でその町に移り住むと、小学生男子は猫も杓子もサッカーをやっていた。
私はスポーツが得意ではないが、結局周りが皆通っているので1年ちょっとだけ在籍した。

本来なら、スポーツ少年団(以下「スポ少」)というのはちゃんとした指導者が指導しているのだろう。
ところが私が所属していたのはちょっと違っていた。

まず、指導者は通っていた小学校の教諭である。
つまり「学校の先生=スポ少の監督」ということになる。

そして、放課後のグラウンドはスポ少のものになる。
だから他の子どもが遊ぶスペースがない。
スポ少は3年生からの加入(当時、今は知らん)だったので、低学年の子たちは自ずと場所を追いやられるのだ。
(この状況は休み時間も同様)

キャプテンは休み時間になると先生(=監督)に練習時間を伺いに行く。
完全に学校外の活動であるにも関わらず、学校の放送施設を使って練習開始時刻をアナウンスする。
完全にスポ少の公私混同である。

平日はほぼ毎日、休日も練習試合やらで休みなし。
休日は保護者も、やれ車を出すとか、弁当を作るとか、で駆り出される。
私は運動神経もないし、そもそも別にサッカーとか好きじゃないし、熱心ではなかった(親共々)ので、実に苦痛だった。
(試合出る奴だけ行けばいい、と今でも思う。)

更にはそのアホ監督、運動神経抜群の野球大好き少年を引き抜いた。
運動神経がいいのでたちまちレギュラーになって、以来中学卒業までサッカーを続けることになる。
要は、小学生の段階から、しかも仮にも教育者という立場でありながら「ひいき」をするのである。
彼とってサッカーは、勝つことによって自分の株を上げるための手段でしかないのだ。

中高の部活を問題視しているが、小学校からこのようにとんでもない状況で部活的活動をしている子どもは少なくないのではないだろうか。
そして、こういう子どもと保護者が、中学や高校に上がると、同様の指導を(場合によっては素人の)顧問に要求するのだろう。

素人に特にスポーツにおいては期待をしてはいけない。
何か事故があったら、例え多少勉強したって対処できることはたかが知れている。

そして、素人でなくても必ずしも皆、土休日をぶっ潰して部活をやりたいわけではないのだ。
ライフワークは他にあるのだから、どうしても「部活的」なことをしたければそれ相応の対価を払って指導をしてくれるところを探すべきだろう。

ちなみに、上記の小学校の教諭は、転勤しても同じスポ少の監督として居座り、それなりの成果を上げた。
…が、別居していた実の息子に、家に放火されたらしい。
息子も悪いが、家庭を蔑ろにすることで、自分の子供を犯罪者にしてしまった。